13.自然治癒力と想念の関係 (平成11年11月11日、15年6月13日、12月22日)

 免疫とは何ぞや?、免疫は病気に対する抵抗力です。同じ生活をしていて同じ食べ物を食べていても人によっては病気になったり、ならなかったり。或いは病気の治り方に差が出ます。これらは免疫力の差によります。免疫力は自然治癒力の中心となる機能です。
 免疫は外から侵入してきた外敵に対する防御機構です。血液の中の白血球、リンパ球等の細胞がその主役です。その為に、自分の一部か異物かを認識する能力が備わっています。もし異物と判断すれば容赦なく様々な方法で攻撃しやっつけます。リウマチや膠原病はこの識別能力に異常をきたし、自分自身を攻撃する病気です。又、臓器移植では拒絶反応が強すぎると、逆に免疫を抑制して拒絶反応と免疫力とのバランスをとりながら治療します。
 それでは免疫力を高めるにはどうすればいいかというと、想念の持ち方が大きく影響します。端的にいうと、良い想念は免疫力を向上させ、悪い想念は低下させます。人はよく思っただけなら影響は無いからいいじゃないかという言い方をしますが、思うとそれに相応するホルモン(神経伝達物質)が脳から分泌します。即ち思いは物質化します。良い想念とは安心、満足、感謝、笑い等です。一方、悪い想念とは不安・恐怖、不平・不満、緊張、怒り、憎み、妬み、執着等です。即ち、その人の想念に応じて、免疫力・自然治癒力は時々刻々と変化します。
 以前、日本テレビの昼の番組『午後は○○(まるまる)、おもいッきりテレビ』でゲストの某ドクターが“免疫を高めるには、心から人に感謝をする事だ!”と述べていました。
 病気の原因の大半は精神的ストレスです。これ意外にも生活習慣、食事のバランス、先天的要因、肉体的ストレス等もありますが、最も多いのは何といっても精神的ストレスです。従って病気の大半は心掛けによって防ぐ事が出来るという結論になります。良い想念を心掛け、ストレスを作らない事です。勿論仕事上でトラブルやきつく、辛い仕事も有るでしょう。そんな場合はこれは自分の勉強、成長の為の糧になるんだと昇華させ、他人はストレスと感じる出来事でも肥やしにしてしまえばいいのではないでしょうか? 同じ仕事をこなすにも喜んでやるのとイヤイヤやるのでは免疫力に大きな差が生じます。イヤイヤやるのならむしろ何もしない方がいいのです。
 こういう事を心掛けていれば滅多な事では医者に掛からなくても済むでしょう。病院によっては薬と一緒に落語や漫才を録音したカセットテープを渡すという記事を読んだ事が有りますが、笑う事によって痛みを和らげたり暗くなりがちな気持ちを紛らしてくれます。場合によっては薬より効果が有るでしょう。笑いで末期癌を克服した例も聞いた事が有ります。これも想念によって免疫がアップし体にプラスに作用する例です。
 もし不幸にして病気に罹ってしまったら、きっと病気の原因に思い当たる筈です。心掛け・行いを反省して改める事です。病気はもの言わぬ体からの無言のメッセージです。行いを改めなければ同じ病が再発するでしょう。その時は前よりたちの悪い病気に進化しているでしょう。病気は人生観を変えるターニングポイントです。“なんで自分だけが”と恨み・嘆くより、むしろ病気に感謝して養生すれば、回復が早まるでしょうし、今後の人生にプラスに作用する筈です。
 漫才で血糖値が改善したという新聞記事を紹介します。
お笑い、糖尿病に効いた 2003- 4-13(日) 朝日新聞朝刊より
    −血糖値上昇抑制を確認、筑波大名誉教授ら−

 お笑いコンビ「B&B」の漫才を聞いて大笑いした後は、講義を聞いた後に比べて糖尿病患者の血糖値は上がらなかった。
村上和雄筑波大名誉教授らの実験でこんな結果が出た。25日発売の米専門誌「糖尿病ケア」5月号に掲載される。
 実験は糖尿病患者21人(平均63.4歳)を被検者として茨城県つくば市で1月11、12日に実施。
11日は正午からの昼食の後、糖尿病に関する講義を聴き、午後2時に血糖値を測定。
12日には、昼食後にB&Bの漫才を聞いてから血糖値を測り、比べた。
漫才は1000人の市民も聴き、「もみじまんじゅう」等80年代に人気の有ったネタも登場した。
 講義の日は、血糖値の平均が食事前の151から274へ123上昇。
漫才の日は、178から255へと上昇は77に抑えられた。統計的に意味のある差が確認出来たという。
 村上さんは「専門医にも協力を頼み、治療法の開発に役立てたい」としている。

    TOP:先頭ページへ  BACK:前ページへ  NEXT:次ページへ
inserted by FC2 system