20.生体防御機構、免疫機能 (平成14年 3月 6日)

 免疫機能は別名、生体防御機構、国でいえば国防機構、即ち軍隊です。軍隊には、陸・海・空、と3軍が有る様に、免疫機構にも、細胞免疫と液性免疫が有ります。細胞免疫はNK細胞、マクロファージ、一方、液性免疫はリンパ球のT細胞、B細胞です。
 細胞免疫は単独行動をとりますが、液性免疫は司令官の元、集団で行動します。この司令官に相当するのが、ヘルパーT細胞です。
 外から病原菌(抗原)が侵入した場合、ヘルパーT細胞の指示の元、迎撃部隊として兵隊としての抗体を大量に造ります。これを抗原抗体反応と呼びます。免疫は一度侵入した抗原を記憶していて、再度同じ抗原が侵入した場合、素早く抗体を大量生産します。言わば特定の敵に対する専用部隊です。従って同じ抗原が侵入しても症状は軽くて済みます。

 外から侵入した敵でなく、自分自身を標的として攻撃してしまう場合が有ります。これがアレルギー反応と自己免疫疾患です。アレルギーは特定の食べ物や空気中に含まれるダニや花粉等が抗原となって、これに過剰反応してしまいます。このアレルギーの原因となる抗原の事をアレルゲンと呼びます。一方、自己免疫疾患は自己か非自己かの判定がおかしくなり、自分自身を攻撃する抗体が出来てしまいます。自己抗原に対する自己抗体です。

 −途中まで、まだ未完成です−

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