21.代替医療と統合医療 (平成12年11月21日、14年3月6日、15年5月4日、、、29年6月9日)

 医療改革の前進がめざましい欧米では、現代西洋医学を補完し、またはそれに替わりうる医学体系及び治療法を総称して「代替医療」「補完医療」と呼んでいます。それは現代西洋医学を否定するものでは無く、西洋医学と併用或いは補完する治療法です。又、西洋医学と代替医療(東洋医学)を融合した医学を第3の医学、統合医学(ホリスティック医学)と呼びます。
 これら代替医療は西洋医学の先進国、米国では西洋医学を凌ぐ勢いで普及しています。医療機関の総元締である、国立衛生研究所(NIH)内に、代替医療事務局(OAM)を設立し、その管理の下、代替医療の調査・研究機関が続々誕生しています。今や国民が支払う代替医療の医療費は西洋医学のそれを超えています。特筆すべきは代替医療の利用者は高学歴の高所得者が多いという事です。そして保険も徐々に適用しつつあります。これは西洋医学の専門が細分化し、「木を見て森を見ない」状況に、米国民が気付き始めたのでしょう。或いは医薬品による副作用による他の病気の合併症の問題も有ります。
 現在の医療の問題点は、デカルト以来「心と体を別々なもの」として、体を単なる機能として、例えば、臓器が故障すれば、単一機能として、人工臓器に置き換えるという考えで進んで来ました。でも本来心と体は、「車の両輪」、「コインの表と裏」、の如く密接不離な関係です。怪我の場合はそれでもいいのですが、病気を治すには、むしろ体より「心に重点を置くべき」で、心=自然治癒力です。
 米国が官民こぞって代替医療に取り組んでいるのに対し、日本のそれは著しく遅れています。西洋医学と代替医療を統合した統合医療も一部では利用されてはいるが、まだほんの一部です。医療関係者、医療利用者問わず代替医療を民間医療の一つとして蔑視する風潮が有るのは、遺憾に堪えません。西洋医学では治らない難病が代替医療で治っているという事実が多く有るのに。
 代替医療は難病等、西洋医学では完治の難しい病気に対して特に有効です。厚生省が認定する難病(特定疾患)の場合、西洋医学では治療方法が確立しておらず、完治まで長年月を要するのが実情です。
 厚生省の指定する難病(特定疾患)には、ベーチェット病、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、重症筋無力症、筋萎縮症、強皮症・皮膚筋炎、スモン、再生不良性貧血、潰瘍性大腸炎、脊髄小脳変性症、天疱瘡、劇症肝炎、等神経性疾患や自己免疫疾患を中心に対象は2009年10月1日現在、56種類有ります。
 その後、医療費を助成する難病種類が拡大され、従来の特定疾患から指定難病と名称変更となり、2015年7月1日時点で306疾病が指定された。すなわち、「特定疾患56種類」が「指定難病306種類」に。
 代替医療には、漢方薬、鍼灸法、気功療法等の中国医学、チベット医学、インド医学(アーユルヴェーダ)、手かざし療法、指圧療法、免疫療法、生薬(ハーブ)療法、アロマテラピー(香り療法)、カイロプラクティック、温泉療法、温熱療法、音楽療法、催眠(ヒプノ)療法イメージ(サイモントン)療法等が含まれます。これら代替療法は各人保有の自然治癒力、免疫力、ホメオスターシス(生体恒常性)に着目し、それらを側面から援助するものが多いようです。ここはそれらについて考えるコーナーです。
 (一部参考:『癒す心、治る力』(自発的治癒とは何か)アンドルー・ワイル著、角川書店)

代替医療ネットワークCAMUnetへリンク

    TOP:先頭ページへ  BACK:前ページへ  NEXT:次ページへ

鍼灸法

 体の特定のツボに鍼(ハリ)を刺入れする中国伝統医学に特有な療法です。鍼麻酔が特に有名です。全身を巡るエネルギーの流れを調整する為にこの治療法が使われています。

気功療法

意識エネルギーの世界(書籍)
意識エネルギーの世界
(本)
空気功実践ビデオ、意識エネルギーの開発(ビデオvol.1)
意識エネルギーの開発
(ビデオvol.1)
空気功実践ビデオ、意識エネルギーの開発(ビデオvol.2)
意識エネルギーの開発
(ビデオvol.2)
 体内部の気の流れを良くし、外から新しい気を補充して、生命エネルギーをアップする方法です。“氣”は人間の生命エネルギー、活動エネルギーそのものです。“功”は鍛える、積み上げるという意味です。そして、“経絡”は気の流れ道、“ツボ”は気の出入り口です。経験を積むと自分自身の体調を整える(これを「内気功」と呼ぶ)だけでなく、掌から気を放射し他人を“癒す”(これを「外気功=外気療法」と呼ぶ)事も可能です。
 “気功”という言葉は近代になってから、それ以前は道教では“導引”と呼ばれていました。
 掌中央には“労宮”という“氣”の出入りするツボが有ります。全身の力を抜いて、意識を抜いて、想念を空っぽにし、気の鍛錬を続けると、気をコントロール出来るようになります。私も月に1回、浦田紘司(うらたひろし)先生の主宰する「空の会」という名称の気功教室を受講し、気の鍛錬をしていました。現在は毎月1万円の受講料を払えないので(汗)、自宅で、空気功実践ビデオ「意識エネルギーの開発」vol1とvol2を参考に単独で実践しています。受講生の中には他人の“癒し”(外気功)の出来る人も大勢います。

 「空の会」では独自のシンプルな気功を「空気功」、“氣のエネルギー”を「意識エネルギー」と呼んでいます。本場中国の気功は大変種類が多いのですが、この会では、体と心を緩める手法として「水形」「雲形」だけです。これを合わせて「水雲の行」と呼びます。「水形」は氷のようにカチカチに固まっている体を意識の力で溶かし、水のように大地に沁み込ませて行く。つまり、「大地と一体化」するイメージです。「雲形」は自分の体が雲になったような意識を持つ。そうすると、体が軽くなって中に浮いていくような感じになります(まだ自分では分からないが)。つまり、「宇宙と一体化」するイメージです。
 リラックスし気の巡りが良くなり、送り手(施術者)と受け手(患者)の脳波が10Hzのミッドα波で同調(波長が合う)すると、気の交流が可能となり、リモコンで機械を操縦する如く相手の気をコントロール出来ます。“あやつり人形”のように動きます。そして相手の病気を治療出来ます。浦田先生は“釘を(強い)磁石の近くに置くと、釘が磁気を帯びて来るように、気功教室を継続すると、(癒し)パワーが強くなる”というような事をおっしゃっています。又、毎回デモンストレーションの30分の間に難病・奇病の受講生を治療してくれます。背骨が誰の目にも「S字型に変形」しているお婆さんを5分間の治療で背骨が伸びて元に戻ったのを目撃しました。気の巡りの良い人ほど奇跡的に回復するようです。先生は“治すのは皆さんの自然治癒力、私はそれをお手伝いしているだけ”と。

 気功を非科学的と否定する人が一部に存在するようです。例えばW大学の○槻教授。確かに、気功師により氣のエネルギーレベルが違うし、受け手も感受性に差が有ります。送り手も受け手も一種のフィルターを持っています。遮る事も透過する事も出来ます。科学的という事は「再現性=誰が何時やっても同じ結果が得られる」とすれば、その点非科学的と判断されても止むを得ません。同じ人がやっても、その時の意識状態によって差が出ます。が、誰でも力を抜き、心もリラックスすれば、氣のエネルギーを感じるようになります。又、誰でも掌から氣の微粒子エネルギーを発しています。個人差は大きいけれども、鍛錬を重ねるとより強力なパワー、エネルギーとなります。科学・技術が今より一層進歩した暁、「氣エネルギー」を測定する装置が開発されるでしょう。存在は確かなのだから。
 18−19世紀のフランスの医師、メスメルは「動物磁気説」を唱えて、これを病気治療に応用し、相当な治療効果を示したようです。これを、近来「催眠治療」と言われていますが、同時に気功の「外気療法」の側面も有ったのじゃないかと思っています。
 気功の分類として、内気功、外気功の他に、目的分類では、「武術気功」、「医療気功」、「仏教気功」が有ります。武術気功の内気功が「太極拳」、外気功が「少林寺拳法」です。

 ■脳波の種類
 脳波の種類は、周波数(振動数)によって次の5種類に分類される。
   脳波の種類 周波数[Hz]   −−備考−−
睡眠時 デルタ波(δ波)  0.5〜3 除波、熟睡時の脳波
シータ波(θ波)  4〜7 通常睡眠時の脳波、深い瞑想時も
瞑想時 アルファ波(α波)  8〜13 規則的な波、リラックス状態
覚醒時 ベータ波(β波)  14〜30 振幅が小さく振動数が多い波、活動時、緊張時の脳波
ガンマ波(γ波)  30〜  速波

 「空の会」では毎月、札幌、東京、名古屋、大阪、四国、福岡、沖縄で気功教室を開催しています。
 以前、新聞に掲載されていた気功に関する記事を紹介します。
●気功で手周辺からオゾン 1993-11- 6(土) 日本経済新聞朝刊より
 富士通研究所が発生確認、放電?但し再現性なし

 気功師が「気」を発すると、手の周囲でオゾンが発生した・・富士通研究所(川崎市、大槻幹雄社長)に研究者が中国古来の健康法、自己鍛錬法として知られる気功を調べたところ、こんな結果が出た。オゾンは空気中への放電で発生することから、手から「気を発した」状態では静電気等が起きていると考えると説明がつく。まだ測定は再現性が無い為、同社は「他の研究機関で追試して貰えたら」と話している。
 研究したのは袋田淳史研究員で、研究者に自由に研究させる為に社内公募で始めた「マイウエイプロジェクト」の1つ。
 これ迄、気を発する状態では手から電波や音波、光が検出されたという報告がある。これらは静電気等による放電が原因と考えれば科学的に説明し易い。袋田研究員はこの仮説に基づき、空気中で放電が起きると発生するオゾンを調べた。オゾンが確認出来れば、放電が起きている証拠の1つという訳だ。
 気功の訓練を受けた人等6人を調べたところ、3人の手の周辺からオゾンの発生を確認した。気を発しているとオゾン濃度が増えて15ー25PPB(PPBは10億分の1)になり、気を止めるとオゾン濃度は減少した。実験室は洋服をこすった程度では静電気は起きない状態で、オゾン濃度も1PPBという装置の測定限界以下だった。
 気功の実験でオゾンの発生が見つかったのは初めて。ただ、確認出来たのは3人共1回だけで、再現性は無く不確実な部分があるという。
 同社では「オゾンが検出されたから、(気の本体が)放電であるとは言い切れない。奥の深い話なので、短期間で結論が出る訳は無い。事実を公表して様々な機関で研究して貰い、より確実なデータが得られる事を願いたい」と話している。
インド医学=アーユルヴェーダ

 ごま油を使用した全身マッサージと体質毎の食事療法が基本で、体のバランスを整え自然治癒力を高めます。
 患者を幾つかの体質に分類し、その分類に従って適切な食事療法と生薬療法を施す治療方法です。
 @治療家は患者の様子を細かく観察(問診、触診、脈診)する。
 Aこれで得た情報を総合して、患者を3つのタイプと多くの副タイプに分類する。
 Bこの分類によって、食生活の指針を立て、薬剤の選択を行う。

手かざし療法

 米国ではセラピューティック・タッチ療法、英国ではスピリチャル・ヒーリングと呼ばれています。
 この方法は誰でも簡単に習得出来る療法です。米国や英国、アイルランドでは医療現場でも盛んに利用されています。昨年(平成12年)秋、アイルランドでの医療現場での活動がテレビで紹介されていました。生体エネルギー協会というヒーラーの組織も存在するそうです。エネルギー循環を阻害して治癒系を妨げているものを特定し、それを消し去るのに役立ちます。その方法は、
 @まず心身をリラックスします。
 A次に、微細なエネルギーを感じる様に両手の掌に意識を集中します。
 Bそして、その掌を体の痛む部位に向けてエネルギーを放射します。
これによって血液の循環が良くなり、サーモグラフィー(体表面温度を色で識別する画像表示装置、温度が最も高い部分は赤、低い部分は紫色で表示)で観察すると患部周辺の体温が数度上昇しています。血液循環は治癒エネルギーの主要媒体であり、自然治癒を促進します。又、受け手も心身共にリラックスしてくるので、脳波にα波が現れ、免疫機能が向上します。
 同様な微細エネルギー療法としてJohrei(浄霊)Reiki(霊氣)が有ります。両者は共に日本で生まれて世界に普及・拡大しつつある様です。ローマ字表記するのはそういう意味でしょう。私は、気功療法、手かざし療法、Johrei(浄霊)、Reiki(霊氣)共に、形態は違えど、根底にある原理は同じだと思っています。利用方法が違っていると思います。個人差は有りますが、大体は気持ちが良くなってウトウトしてきます。神秘なパワー、未知のエネルギーを体が感じる事によって、“ひょっとして、良くなるかも知れない”という期待感と安心感が出てきます。この未知のエネルギーそのものとプラシーボ効果(自己暗示)の相乗効果により、免疫機能が回復し病気が治癒していきます。科学的な調査・解析も進んでいます。それによると免疫細胞のうちNK細胞が増えるという統計が 出ています。

指圧療法

 日本の伝統的なマッサージ療法。体の特定点に指で圧を加え、生命エネルギーの循環を促進します。指圧は筋緊張の除去や元気の回復には驚く程の効果が有ります。

免疫療法

 癌治療は外科手術、放射線療法、化学療法(抗癌剤治療)が主流ですが、これに対し患者自身の免疫力を強化する方法です。現在は全身に転移した一部癌患者に利用されています。免疫細胞が活性化していれば、癌細胞は増殖しないし大きくなりません。この為何等かの方法で癌患者の免疫機能を強化、免疫細胞を活性化します。例えば、患者の体からリンパ球(免疫細胞)を取り出し、漢方薬で免疫機能を活性化させて、再び体内部に戻す治療法です。(これは「養子免疫療法」と呼ばれる。)
 免疫療法には特異療法と非特異療法とが有り、生体の持つ免疫機能全体を強化するのは後者に含まれます。丸山ワクチンも非特異療法に含まれます。“丸山ワクチンは水みたいなもの”と認識している医者が多いですが、治った事実も多く有ります。
 放射線療法と化学療法は患者の受けるダメージが大きく、実際ガンそのものよりこれら療法の副作用による免疫機能低下の悪影響の方が計り知れません。今後は外科手術と免疫療法が中心になるものと思われます。

生薬療法=ハーブ療法

 自然に自生している植物・薬草を利用する療法で、広範な病気に対してこの療法は有効です。生薬は化学製剤よりも効き目が緩やかで、ゆっくりと効果が出て来るのが多いようです。又、健康食品店で売られている生薬は、濃縮ではなく希釈されているものが多いので、害作用も少ないようです。最も身近に利用出来る生薬はニンニク、生姜(ショーガ)、緑茶です。

アロマセラピー=香り療法

 又は、アロマテラピーとも呼びます。植物に含まれる香りの成分を利用した健康法です。エッセンシャルオイル(精油)を使って、香りを楽しみながら心身の疲れやアンバランスを改善します。心と体の両方に効くというのが、この療法の最大の特徴です。植物から抽出された香りの成分は、鼻から脳に届いて心身に働きかけ、肺から血管を通って全身へ伝わります。

カイロプラクティック療法

 骨格のズレ、歪等は背骨の側を走る神経系統を圧迫し、痛みや痺れを引き起こします。この骨格のズレ、歪を手技によって矯正し、これらの症状を取り除きます。

温泉療法

私たちは玉川温泉で難病を治した
 温泉の水分に含まれる化学成分(泉質)が神経痛や皮膚病を癒します。温泉には、地中のマグマ等から塩化水素、硫化硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄等、種々の成分が含まれています。これにより、血液の循環が良くなり、痛みや炎症を改善し、精神的リラックスも得られます。古くから“かくし湯”や“湯治”として庶民に利用されてきました。
 “奇跡を呼ぶ秘湯”としてテレビ、雑誌で度々紹介され、全国から難病患者が押し寄せている湯治場が、秋田の山奥、奥羽山脈の焼山と八幡平の麓にある玉川温泉です。ここの泉質は全国でも珍しいラジウム(放射線)を含む強酸性(pH1.2)の温泉で、癌や難病が治ったという報告が多く、個人的に一度は訪れてみたい温泉です。地熱で温まった岩盤の上にござを敷いて寝転がる「岩盤浴」がその中心で「温泉療法」というより「温熱療法」に近く、体の芯まで温まります。

温熱療法

 癌治療の一種として遠赤外線や電磁波を用い、局所や全身を体温より数度上の約42−45℃に暖めます。通常は放射線治療と組み合わせて用います。
 温熱療法が有効な理由は次の点です。
  @癌細胞の蛋白質は正常細胞よりも熱に弱い、42℃で死滅していく
  A加温により、酸素が欠乏し、癌細胞が死滅していく
  B加温により、血液の循環が良くなり、免疫系が活性化する

音楽療法

 音楽の持つ、生理的、心理的、社会的働きを、心身の障害の回復、機能の改善に向けて、意図的、計画的に活用して行われる治療技法で、「受容的」音楽療法「能動的」音楽療法の2種類に分けられます。
 「受容的」音楽療法は、音楽を聴かせて、脳と体をリラクセーションしたり、ストレスを緩和させる療法です。
 「能動的」音楽療法は、音楽に合わせて、歌を歌ったり、楽器を鳴らしたり、体を動かしたりします。
 音楽には人をリラックスさせ、その活力を引き出す不思議な力が有ります。リズムやメロディが人の感情を刺激し、楽器を演奏するとリハビリになり、歌う事は心肺機能の維持につながります。最近はリラクゼーションやヒーリングを目的とした音楽療法用の音楽ソースが各種販売されています。それは「1/fゆらぎ」、「サブリミナル」、「ブレーン・シンク」、「ヘミ・シンク」等です。

ヘミ・シンクのイメージ
ヘミ・シンクのイメージ
 ヘミ・シンク(Hemi-Sync)は、右と左で周波数をずらして、うなりを与えた音楽。脳は左右の脳半球が同調・協調して、この周波数差から成る音を聴こうとします。これによって脳波をコントロールするという、米国モンロー研究所の開発した音響技術。左右の耳から周波数の違う音を聴かせることにより、その周波数の差と同じ脳波を優勢にする働きが生まれます。これをヘミ・シンク効果と呼びます。目的によってリラクゼーション、瞑想、睡眠、創造、意識の拡大、学習・集中等のソースが有ります。中には「体外離脱(幽体離脱)」を目的にした物もあり、実際に変性意識状態によって「体外離脱」を起こしやすいので危険性を指摘する声が有ります。他、てんかんの人は発作を起こしやすい。高性能ヘッドフォーンで聴いた方がより効果が出ます。
ヘミ・シンクCD(1)
ヘミ・シンクCD(1)
ヘミ・シンクCD(2)
ヘミ・シンクCD(2)
ヘミ・シンクCD(3)
ヘミ・シンクCD(3)

 音楽療法としてモーツァルトの音楽が評価されています。「モーツァルト音楽療法」という言葉も有ります。彼の音楽には、3500〜5000Hzの高周波音が豊富に、しかもバランスよく含まれています。この高周波音は脊髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激し、その結果健康を支えている生体機能に良い影響を及ぼします。この音楽を全身から浴びることで心身が安らぐ事になります。私も、モーツァルトの音楽CDを集めています。
  まず、
   後期の交響曲25,38,39,40,41、
   ピアノ協奏曲19,20,21,23、
   ヴィオリン協奏曲1,3,4,5,7、
   フルートとハープのための協奏曲等
   ディブロップメント1,10,11,17(喜遊曲)、
   セレナード「アイネクライネ・ナハトムジーク」、
   レクイエム、
  へと続く。
 音楽療法が始まったのは1950年代の米国といわれています。

イメージ療法=サイモントン療法

 一般的に心の持ち方によって治癒の働きを促進します。これを心身相関(治癒と心の相関関係)と言います。精神的、感情的な出来事と治癒反応との間には強い相互関係が有ります。これを応用したのがイメージ療法です。リラックスして、目の前にイメージを思い浮かべるだけで、身体の働きに変化を引き起し、病気にもよい影響を及ぼすことが出来ます。イメージ療法が無効な疾患は無く、特に自己免疫疾患や治癒系がブロックされていると思われる病状にはお勧めです。
NK細胞が癌細胞を攻撃し破壊した顕微鏡写真
 人間の持つ想念、イメージの力は偉大なエネルギーです。ネガティブに作用すれば病気を引き起こすエネルギーともなり、ポジティブに作用すれば病気を修復するエネルギーにもなります。想いは物質化し、思っている事は実現します。病気が治っていくイメージを持てばいいんです。明確なイメージを描けば、それに体が反応します。例えばリラックスして自分の免疫細胞(NK細胞)が癌細胞を食いつぶしていくイメージを思い浮かべる訓練をすると、がん闘病者の生存率がよくなることが、アメリカの癌の心理療法専門医、サイモントン博士によって臨床で証明されています。
 もっと身近な例では、血行不良で冷え性な人が、“真っ赤な太陽”と真夏の暑かった情景を思い浮かべると、血行不良が改善され、全身がポカポカ温かくなってきます。或いはお風呂に入っている状況をイメージするだけで、体が温まってきます。原因不明の痛みの原因として、血行不良によるのも相当有ります。

ヒプノ療法=催眠療法

 催眠は心身の相関性を利用し、被暗示性が高まるトランス状態に患者を導きます。この催眠状態になると、言葉による暗示が神経系に作用し、体に影響を及ぼす様になります。
 暗示を与え、潜在意識に働きかける事により、病気の原因となっていたストレスやこだわり、心的外傷(トラウマ)を取り除く事が出来ます。催眠状態は意識は有るが、脳波・呼吸が安定し、心身共にリラックスした状態です。この状態になると、自律神経のバランスがとれ、ホメオスターシス(恒常性)が最大限に機能します。

自律訓練法

 自律訓練法は別名「自己弛緩法」です。リラクゼーション(緊張緩和)を目的としてドイツの精神科医シュルツ博士が開発した手法です。リラックスした時の体の状態を言語公式を用いて意図的に再現して、心と体のリラックスした状態を作ります。自己催眠に近い状態で言語公式と体の状態を繰り返し頭に記憶させ、この記憶状態を必要時に、言語公式を唱える事によって、条件反射的に再現します。例えば、緊張状態にある時、「両手・両足が温かい」と自己暗示すると、実際に手足が暖かくなりリラックスしてきます。あたかも「うめぼし」と唱えると唾液が出るように。
 自律訓練法は科学的・西洋的な瞑想法と位置付けられています。科学的という事は誰でも同じ方法で訓練を行えば同じ結果が得られるという事を意味します。誰でも毎日10−20分程度段階を追って練習すればこれを3−12ヶ月前後でマスター出来ます。
 訓練は6段階を順次クリアーしていきます。
背景公式:(気持ちがとても落ち着いている)
第1:重感訓練(両手・両足が重たい)
第2:温感訓練(両手・両足が温かい)
  第3:心臓調整(心臓がゆっくり動いている)
第4:呼吸調整(自然に楽に息をしている)
第5:腹部温感訓練(お腹が温かい)
第6:額涼感訓練(額が涼しい)
 訓練の最後には消去動作が必要になります。催眠状態に近い特殊な意識状態になる事が有り、急に立上がるとふらついたりします。両手こぶしを屈伸(グーパグーパー)させ、両腕を屈伸させ、背伸びをして深呼吸して終了。
 自律訓練法は自然治癒力を高めるので、あらゆる病気の治療的基盤になります。そして精神ストレスの除去、苦手克服やなりたい自分になる「自己実現」、「自己啓発」やイメージトレーニングにも有効な手法です。自律神経失調症や心身症や不眠症等の心が原因の病気治療法として医療機関でも取り入れているところが多くあります。
 但し、糖尿病でインシュリン注射をしている人は注意が必要です。腹部温感訓練によって、膵臓機能が回復した為に、低血糖発作を起こすケースがあるからです。
自律訓練法の実際(書籍)
自律訓練法の実際
(書籍)
自律訓練法の実際(ビデオ)
自律訓練法の実際
(ビデオ)
 朝日新聞朝刊の「元気」欄に平成15年(2003年)4月29日掲載されていた記事を抜粋して紹介します。
 自律訓練法は、催眠に近い意識状態を自ら作り出すことで過度の緊張状態を解き、
リラックスさせる方法だ。心療内科で神経症の治療に使われる他、
スポーツ選手が集中力を高めるのにも活用されている。
心療内科医で日本自律訓練法学会理事長の佐々木雄二理事長・駒沢大学教授は言う。
「心と体は密接に関係しています。体をリラックスした状態に置く事で、心も落ち着きます」

 企業に自律訓練法を指導している社会経済生産性本部(本部・東京都渋谷区)
メンタル・ヘルス研究所研究主幹の今井保次さんは、
「毎日続けることで集中力が増し、仕事の能率も上がる。
ひいては、心に余裕ができて自分を客観視できるようになり、
人の感情に巻き込まれないようになる」と効用を分析している。

ホメオパシー=同種療法

 英国を始め、ヨーロッパ諸国では200年以上の昔より利用されてきた療法で、天然成分の超希釈剤を用いる療法。この超希釈剤が体のエネルギー場に働きかけて自然治癒反応の触媒になる。
 通常の西洋医学の治療法は、病状と逆の症状を起こす薬で病状を抑えつけるのに対し(これを逆療法という)、ホメオパシーは、これとは逆に病気の症状と同じ症状を起こさせる物を超微量投与する(これを同種療法という)。超微量投与する事によって、その症状を取り去るものに変化する。
 ドイツのハーネマン医師は、マラリアの特効薬として知られていたキナの皮を煎じて飲むと、マラリアと同じ症状になることから、「健康な人に投与してある症状を起こさせるものは、その症状を取り去るものになる」という同種の法則を発見した。毒性が無くなる程、薄めれば薄める程、その力は強くなる。天文学数値で希釈して薬の粒子は無くなっても、その粒子の持つ固有の振動パターンは残っている。こうして得られた薬をレメディと呼ぶ。

宗教的治癒=祈り療法

 祈りが健康に及ぼす好ましい影響は、相当量の研究データによって裏付けられています。祈りの効果については「クリスチャン・サイエンス(プロテスタント系宗教団体)」の治癒例でもしっかりしたデータが存在します。患者側が祈りを受けている事を知らない時でも効果が有る事を立証する研究も有り、未知のメカニズムが働いている可能性をも示唆しています。
 米国では科学者が「祈り」の治癒力を認識しはじめたという報道記事が有ります。『米国代替医療の現状<祈り>療法』という見出し記事がそれです。それによると、「祈る」事は本人にも相手にも好影響を与えるとの事。「祈る心は、治る力」という本も出ている。(気功の世界でも「遠隔治療」が存在し、本人の知らないうちに癒される。祈りの心は時間空間を超えて相手に届く。スイスの心理学者ユングは「全ての生命は無意識のレベルでは繋がっている」と仮説している。)

健康食品、栄養補助食品=サプリメント

抗酸化機能飲料EM−x (500ml)
EM医学革命
食養生,自然食とEM−x
 多種・多様な健康食品、栄養補助食品が出回っていますが、「(財)日本健康・栄養食品協会」認定の食品なら“科学的な根拠に基づく適正な成分、数値の記載”等規格をクリアーしており、安心といえるでしょう。当然ながら免疫を強化する食品が多い様です。食事だけでは不足がちになる各種ビタミンやミネラルを補充するといいでしょう。
  クロレラ  成長促進、免疫機能強化
  プロポリス 免疫機能強化
  アガリクス 抗癌、免疫機能強化
  メシマコブ 抗癌、免疫機能強化
  AHCC  抗癌、免疫機能強化
  EM−x  抗酸化機能水
  SOD   抗酸化機能物質
  高麗人参  滋養強壮剤、血行促進、体力回復
  免疫ミルク 腸内細菌を善玉菌優勢に
  乳酸菌生産物質 腸内細菌を善玉菌優勢に、免疫機能強化
  イチョウ葉エキス 血流改善、動脈硬化改善

代替医療利用者ネットワーク
   http://camunet.gr.jp/

気功教室「空の会」
   http://www.kuu-no-kai.com/

    TOP:先頭ページへ  BACK:前ページへ  NEXT:次ページへ
inserted by FC2 system